日光山の杉 (ニッコウサンノスギ)
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詳細
住所 | 栃木県日光市 |
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照会先 | (一社)日光観光協会 |
照会先電話番号 | 0288-54-2496 |
日光では日光街道の杉並木が特別天然記念物・特別史跡に指定されて著名であるが、日光社寺の建ち並ぶ山内一帯の老杉群はそれにも増して壮観である。
我国の古代信仰として、樹木におおわれ秀麗な形の山自体が神々の座す所と考えられ、社殿が建てられるようになった後も、山は神体、周辺の樹木は神木として神聖視された。
山内は日光山の中心地であり、地形的には大谷川と稲荷川との川合の清浄な地で、現在東照宮の奥宮の祀られている恒例山は円錐形でいわゆる神奈備型の秀麗な山であり、背後には日光連山を仰ぐことが出来る。
文明年間には権別当・座禅院昌源が松杉数万株を山の内外に植栽したといわれ、二荒山神社・滝尾神社や東照宮の内外、神橋畔等に茂り建築美を引立てている老杉群は、恐らくその事蹟にあたるものであろう。
東照宮鎮座後も境域にしばしば杉の植栽は続けられた。江戸時代の文献にも当山の名木として大黒杉・軍茶利杉・飯盛杉等、20本程に余る名を挙げている。