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宇都宮南大通り。福寿海山。天台宗。開基は796（延暦15）年、坂上田村麻呂が如意輪観音を祀ったことが始まりとされている。
1185（寿永4）年、京都・御室仁和寺の宮法親王が源平の兵乱を逃れ、この寺に住んだと伝えられる古刹。
この寺に像の高さ5m余ある青銅製の大仏（るしゃな仏）がある。「宇都宮大仏」とよばれている。
1735（享保20）年、宇都宮の冶工・戸室将監藤原元蕃と江戸神田の治工・西村和泉守が造ったものである。
諸国を巡る雲水の喜捨した大豆三粒を境内にまいてふやし、
信者に一粒づつ分けて栽培してもらって得た収益を主な資金源として造られたので「大豆三粒の大仏」の別名がある。
宇都宮市重要文化財に指定されている。御室子育観音は、下野第17番霊場で、
室町時代頃より安産と子どもの健康を願う人によって信仰されている。
寺宝には、宇都宮35代城主阿部対馬守正邦の普門品写経と寄付証文、御室観音縁起、銅造るしゃな仏坐像縁起、
狩野貞信筆絹本淡彩画3幅対（市指定重要文化財）、菊地愛山筆竹林七賢図（市指定重要文化財）などがある。