仏ノ山峠 (ホトケノヤマトウゲ)
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詳細
住所 | 栃木県芳賀郡茂木町 |
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標高 |
茂木町小貫から小貫川(逆川の源流)の縦谷をのぼりつめた付近に位置し、栃木・茨城の県境をなす峠。標高194m。仏頂山の北の鞍部にあたるところから命名されたといわれる。
古くは雨引山(常陸国雨引観音)信仰の道であった。磯四郎左衛門と一人娘お仙の伝説にまつわる「朝日堂・夕日堂」(茂木町指定文化財)が峠の中腹に建てられている。
近世、地域の幹線として賑い、笠間方面からは塩・乾物・肥料が、茂木からは刻み煙草が、峠をこえて往来した。茂木に鉄道(真岡線)が通じて、一時さびれたが、戦後自動車の普及とともに重要性を加え、主要地方道として自動車の往来は激しい。地域一帯地蔵信仰の篤いところで、峠には1780年(安永9)座銘の「仏の山地蔵尊」が立てられている。