梵天あげ (ボンテンアゲ)
詳細
住所 | 栃木県 |
---|
豊年祈願や雷除け・無病息災を祈願して梵天をあげるという習俗は県内各地に見られるが、この種の行事で有名なのが、足利市小俣の石尊山、塩原町の箒根神社、宇都宮市羽黒山神社のものである。
【石尊山の梵天あげ】8月14日早朝を期して足利市小俣地区の石尊山振興会の手によって無病息災・豊年万作を祈って500メートルもある石尊山の山頂に杉丸太に幣束をかざりためた大梵天があげられる。
この梵天の支柱となる杉の丸太は20メートルもある巨大なものでこれをかつぎあげるのに元気のよい若者20~30人の手がいるダイナミックなものである。
【箒根神社の梵天あげ】オタケサンの梵天あげなどとも呼ばれる。10月19日の塩原町箒根神社の例祭に行われるもので、ここの梵天は根付きの大きな孟宗竹の先に竹カゴを付け、そこにシデを結び,竹の下半分に荒繩を巻きつけさらに何本かの荒繩を取っ手としてつけたもので、これを若者たちが大地にうちつけ、もむ姿が見ものである。
【羽黒山神社の梵天あげ】11月23日宇都宮市羽黒山神社例祭に行われる梵天あげ。地元の小学生のつくる梵天をはじめ十数本の梵天があがる。