渡良瀬川 (ワタラセガワ)

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住所 栃木県

県の北西部,足尾町松木に発し,足尾山地の西側に沿って,銅山の町足尾を経て群馬県に入り,深い溪谷をつくって大間々に達する。ここで平地に出て大間々扇状地をつくり,流路を南東に転じて,桐生・足利・佐野の南を洗い,北から桐生川・松田川・袋川・旗川などを合わせて,さらに南から矢場川を合流させ,藤岡町の渡良瀬遊水池に入り,そこから出て利根川に注ぐ。流路延長107.8㎞,流域面積2965㎡で,本県3大河川の一つである。
上流部は日光火山系の花崗岩・石英斑岩・安山岩などが多いが,中流は砂岩チヤートの古生層の古い岩石が多い。中流以下には河岸段丘の発達があるが,大間々扇状地以下に土砂の流出が多かったため,流路の変化も大きく,度重なる洪水被害を起こして来た。特に1906年(明39)の洪水と戦後の1947年(昭和22)のカスリン台風時の洪水は著名で,後者では死者144人,行方不明36人,床上浸水6843戸の大被害を受けている。
下流低湿地の水害防止と利根川からの逆流防止のために1904年(明治37)から1918年(大正7)にかけて渡良瀬川遊水池がつくられ,旧谷中村が湖底に沈んだ。上流には足尾銅山(1973年廃山)があり,明治時代までは,銅は渡良瀬上流の川筋を馬背で運ばれ下った。その道路は銅(あかがね)街道と呼ばれた。明治以後,採鉱・精銅が大規模になり,亜硫酸ガス・砒素による大気汚染・山火事等によって,渡良瀬川上流の銅山付近の山は荒涼たる裸地となった。一方鉱山排水によって,下流水田は洪水や汚染で悩まされ,1906年(明治39)の大洪水によって鉱毒被害は2万4918haに達した。いわゆる足尾鉱毒事件であり,田中正造の直訴事件も起きた。その後,水源地の乱伐禁止,毒土放流禁止命令,浄水池の設置などにより,次第に好転,収塵法による煙害防止,植木盤その他の方法での緑化も進行している。
源流部に砂防用の三川ダムが1954年(昭和29)に,中流部に多目的の草木ダムが1976年(昭和51)にそれぞれ完成している。他方渡良瀬の水は,足利・佐野の織物地帯をはぐくみ,特に足利の染色業には大量に使われ,その河原で高干しが行われ,風に舞って足利の風物詩を奏でている。
沿岸には鉄道開通前まで,北猿田,南猿田,奥戸,羽田,馬門,越名などの河岸集落が発達,奥戸から下流には房丁高瀬船が就航し,明治期には越名河岸から下流に蒸気船も就航していた。
河水は灌漑用にも重要であり,三栗谷用水・取水量4.00立方m/s受益面積1178ha,矢場堰用水7.78立方m/s・3000ha,待堰10.5立方m/s・2560haなどが大きい。足利市の生活用水,工業用水等も渡良瀬川の伏流水を利用している。

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