陽明門 (ヨウメイモン)
詳細
住所 |
〒 321-1431 栃木県日光市山内2301 |
---|---|
照会先 | 日光東照宮社務所 |
照会先電話番号 | 0288-54-0560 |
ホームページURL | http://www.toshogu.jp/ |
東照宮の建造物中最も著名なもの。国宝。
名称は宮中十二門の一つにあやかったものと言われ、後水尾天皇宸筆の東照大権現の勅額があるので勅額門と呼ばれる。
構造形式は屋根が入母屋造、四方の軒に唐破風をつけ、柱間は正面3間・側面2間、2層の楼門である。桁行7m・梁間4.4m・棟高11.1m、建坪9坪。
麒麟・竜・唐獅子・竜馬・獏等の想像の動物、孔子・孟子を始め虎溪三笑・寒山拾得・西王母・琴棋書画の図等よく知られた故事や中国の聖賢、また王子喬や黄仁覧等の仙人や子供達の遊ぶ姿等、大小300を越える数の彫刻が施されている。
正面左右には随身像、背面には獅子・狛犬が置かれ、通路の天井には狩野探幽筆の昇龍・降龍(八方睨・四方睨龍)が描かれている。
柱は計12本あり、中国の堆朱などの彫漆の文様によくみられるグリを地文とし、全体を胡粉で白く塗ってある。裏側の通路左手2番目の柱だけがグリの地文が他と逆になっており、魔よけの逆柱と呼ばれている。
左右の外壁には立木牡丹の浮彫が施されているが、この部分は寛政年間に現在の姿になったもので、それ以前には寛永当初の絵を改め、1752(宝暦2)年に狩野祐清の下絵により唐油(密陀絵)彩色で花鳥の図が描かれていた。
1969(昭和44)年からの修理の際に牡丹の浮彫の壁板を取りはずしたところ、その下にこの密陀絵がそのまま残されていたことが確認され、江戸時代の工芸技法の貴重な発見となった。
門全体の彩色は白・黒・金を基調に種々の色を配し、装飾の豊富さ・精巧さ・複雑さ・更に芸術性に於いて他に比類なく、その豪華絢爛さは広く海外にも知られ、1日中見ていても見飽きないというので、日暮し門とも呼ばれている。