岩井山城 (イワイヤマジョウ)
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詳細
住所 |
〒 326-0046 栃木県足利市岩井町 |
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足利市岩井町に所在する城跡。別名勧農城。渡良瀬川が足利の市街地を抜けるあたりの、川の中央の要害の地にあり、丘陵を利用した平山城である。
室町時代の1466(文正元)年、足利長尾氏の初代景人が足利庄代官としてここに居城を構えた。
以後当城は古河方と上杉方の対立の渦中にあって、両勢力の前進基地として使用されたが、1512(永正9)年頃から事実上上杉氏の支配下にあった。
長尾氏3代景長は父以来の岩井山城から両崖山城(足利城)を築いたため、岩井山城は両崖山城の支城となった。
支城としての当城の沿革はあまり明らかになっていないが、1562(永禄5)年に5代政長が館林領を兼帯し館林城を居城とすると、岩井山城に城代として白石豊前守を置いた。
長尾氏が北条氏の勢力に屈した後、6代顕長は城地を没収され、景人以来武威を振るった足利長尾氏はその歴史を閉じ、岩井山城は両崖山城と共に廃城となった。