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矢板市幸岡～片俣。矢板市街地西方約1㎞を東南流する宮川から、塩谷町玉生～大宮を南流する荒川まで延びる幅広い丘陵地の東縁部で、宮川支流の簗目川によってさらに開析された小支谷に面している。運動公園建設に伴い、1974年（昭和49）に矢板市教育委員会によって緊急調査がおこなわれた。
調査により5基は半地下式構造の横穴式石室を覆ってわずかに盛土をした小円墳、1基は墳径21m、周湟をもち墳高3.4mの円墳、現存する2基を含め、傾斜地を利用し省略化の様相を示す古墳群が判明した。副葬品も豊富で、耳環・匂玉・丸玉・切子玉・管玉・銅釧と、直刀・刀子・鍬が出土しており、追葬が行われている。
胴張りを有する石室プランや石室企画法など興味深い点を残している。東側宮川流路沿いには岩下横穴群がある。