那須火山群 (ナスカザングン)

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詳細

住所
照会先 宇都宮地方気象台

照会先電話番号 028-633-2766
ホームページURL http://www.jma-net.go.jp/utsunomiya/jishin.html

現在噴煙を上げている県内唯一の活火山。福島県との県境に南北方向に並んだ成層火山群で、中央の茶臼岳は溶岩円頂丘。茶臼岳の北西斜面に爆裂火口があり蒸気と火山ガスを盛んに噴出している。那須火山群は北から三本槍岳(1917m)・朝日岳(1896m)・茶臼岳(1915m)・南月山(1776m)・日の出平(1786m)・白笹山(1719m)・黒尾谷岳(1589m)とつらなって雄大な火山体を構成する。これらの火山群は関谷構造線にそって配列している。那須火山帯はこの那須火山以北で輝石安山岩が多く、高原火山以南では角閃石安山岩や石英安山岩がよく見られる。基盤は花こう閃緑岩、石英斑岩、石英閃緑岩、凝灰岩、石英安山岩質溶結凝灰岩などからなる。地形は北西部で大倉山、三倉山などの急峻な東北脊梁山脈にかこまれ、南部は広大な那須野が原扇状地が広がっている。火山活動は第四紀洪積世に始まったと考えられ、最初多量の火山角礫岩を噴出した。続いて断層活動を伴う関谷構造線にそって火山活動がくり返され、ほぼ南北方向に並ぶ火山群を形成した。有史以後の活動は全て茶臼岳のもので、1397年、1408~1410年、1846年、1881年、1953年、1960年、1963年。このうち応永年間(1408~1410)の活動は、山崩れや泥流のため死者180余人を出し、1881年(明治14)7月1日には激しい鳴動があり火山礫や火山灰を放出したため、那珂川の魚類が多量に死んで浮かんだ。この噴火で東に40㎞隔てた白河市にも降灰がみられた。昭和になってからの活動は爆裂火口内での小規模な爆発である。茶臼岳近辺の噴気孔の位置は次第に移動し、北東部では噴気が弱まり、南西部で増加している。無言の谷は応永年間(1408~1410)大穴は1876(明治9)年大噴は1881(明治14)年に噴出した。茶臼岳の頂上には直径100m、深さ30m程のすりばち状の火口があるが噴気はみられない。噴気孔の温度は最高520℃を記録している。火山活動の実態の究明と観光地としての安全対策の必要性から、1966(昭和41)年黒磯市(現那須塩原市)に宇都宮地方気象台那須火山観測所が設置された。

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