大芦川 (オオアシガワ)
詳細
住所 | 栃木県鹿沼市 |
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鹿沼市の北西端・草及に発し、足尾山地を深く刻みながら南東に流れ、荒井川を合流させて北半田で思川に注ぐ。
延長29.4kmの小河川。流路に沿って古峰原街道が走る。
源流部の西大芦地区には古峰神社があり、農業・火防の神として広く信仰されている。
古峰原の高原には深山巴の宿や三枚岩などの史跡があって日光修験の古い道が横断し、前日光県立自然公園の中心となっている。
中流域では日光杉・鹿沼杉が多く育ち木材工業が盛んで、下流では大麻の栽培や乳牛の飼育も見られる。下流左岸の丘陵部では建築用材の深岩石が産出される。
下流の野尻にかかる日野橋付近は1858(安政5)年に起きた野尻騒動の悲劇の舞台である。当時の野尻橋が大芦川の洪水で再度流れ、新設の橋供養と地鎮のため幕府の禁じた歌舞伎興行を行い、騒乱の中で121人の断罪が行われたという。