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山号は星顕山。院号は光明院。浄土宗。もと日光山麓（古記云、今の鉢石観音寺の辺）にありと。文明年間開基。1632（寛永9）年館林城主榊原忠次らが如来寺御殿を建て、徳川家光が日光社参の際4度ここに宿泊した。寛永9年の社参には、秀忠の喪に服していた家光は自らは如来寺に留まり井伊直孝に東照宮へ代参させた。これより寺は幕府の庇護をうけ、朱印地30石を寄進され、また将軍家累代の霊牌を安置した。1949（昭和24）年今市（現日光市）大地震の折、内仏本尊阿弥陀如来像の胎内から添書と共に、徳川家康の8女阿姫（3女振姫とも、浅野但馬守長晟に再縁）の分骨が発見された。1641年（寛永18）日光山貫主天海は如来寺を天台宗に改宗させようとしたが本山に訴えて危うくその難をのがれた。1742（寛保2）年と、1762（宝暦12）年の再度の今市(現日光市)大火の類焼にあい、僅かに山門と庫裡とを残し、多くの寺宝や文書を失った。1856（安政3）年には報徳仕法の祖であり、今市(現日光市)の農村を復興した二宮尊徳の葬儀が当寺において行われその墓所も当寺境内にある。厨の梨の大柱は山椒柱と称して有名。末寺に戊辰戦争官修墓地と伝日光円蔵墓のある囘向庵、報徳仕法沢蔵司稲荷のある浄泉寺がある。