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宇都宮市平出町。平出町広琳寺。真言宗智山派。開基は1209（承元3）年である。
紀州の武人である鈴木八郎重定が奥州に逃げのびた源義経を慕って北上し、たまたま当地へさしかかった際、
宇都宮家の家臣に捕えられ、そこで主従関係が成立しこの地を与えられ一棟の建物を建立した。これが広琳寺である。
本尊は下野100観音の一つである聖観音菩薩。
境内の一部には、宇都宮氏7代景綱の開基である東勝寺境内にあった文殊菩薩が2間4面の堂に安置されている。
この文殊菩薩は1912～1925（大正年間）年に本寺に移される。宇都宮景綱の子息の25歳の危除けのため建立された由緒があり、
多くの信者を有しているものである。市指定の文化財である。なお本寺には1692（元禄5）年より現在までの過去帳が現存している。
また広琳寺境内には『うつのみや百景』に選定されたシダレザクラがあり毎年4月にたくさんの花を咲かせる。
推定樹齢は200年。市指定の天然記念物となっている。