長清寺 (チョウセイジ)
詳細
住所 |
〒 328-0034 栃木県栃木市本町14-30 |
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照会先 | 長清寺 |
照会先電話番号 | 0282-22-2798 |
栃木市本町。摩尼山(通称成田山)真言宗智山派。江戸末期に火災にあい記録類が焼失したため寺歴は明確でない。
ここには弘法大師が地方巡錫の際、独鈷で泉を掘り当ててできた池があり、そこに長清寺を建立したという大師伝説がある。移寺には次の如き口碑がある。
「同時住職に尺八の名人があり、領主がこれを聞き、使を派して招いたが固くことわったため怒りをうけ寺諸共島流しということで北方に1km離れた川島(現在の地)に移されたという。宿河原(現圓通寺附近の地名)の増山家系譜に、それまで真言宗長清寺にて葬っていたが1579(天正7)年、川連邑より天台宗圓通寺が長清寺あとに移ってきたので圓通寺に葬る」とある。
これは皆川広照が栃木城築城に際し、南北を寺で守る築城政策上の移転であったといわれている。1868(明治元)年、一時無住の時期があった。この時期に安部弘伝という行者が成田山新勝寺より不動尊を受けて長清寺庫裡に安置して不動信仰をこの地方に布教した。
更に彼は京都醐醍山三宝院の大先達となり、下野国内近組長を任ぜられ、1892(明治25)年に現在の本堂を建立した。