裏見滝 (ウラミタキ)
詳細
住所 | 栃木県日光市 |
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東武日光駅の西方5kmの位置にあり、大谷川の支流荒沢川に日光三名瀑の一つ。
滝の高さ約45m、幅2mと比較的小規模ではあるが、崖の下半分は流紋岩(第3紀)で、斜めに走る柱状節理が見られ、上半分は板状構造を示す輝石安山岩(第4紀、造岩鉱物は斜長石・普通輝石・紫蘇輝石・磁鉄鉱など)で、この二つの岩の中間には赤褐色で暑さが2m内外の集塊岩をはさんでいる。
この集塊岩が浸食を受けて後方にくぼみを生じ、これに人工の道をつけ、瀑水を裏面から見ることができたが、1902(明治35)年滝の上部に樋状に突出した岩がくずれ、滝を真裏から見る奇観を失った。
滝の景観について、『奥の細道』には次のように記されている。”廿余丁山を登って滝有。岩洞の頂より飛流して百尺千岩の碧潭に落たり。岩窟に身をひそめ入て滝の裏よりみれば、うらみの滝と申伝え侍る也。暫時は滝に籠るや夏の初”
付近は秋の紅葉がみごとである。