三峰五禅頂 (サンブゴゼンジョウ)
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詳細
住所 | 栃木県日光市 |
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日光の修験者(山伏)の行った入峰修行の総称であり、春夏秋冬の四季折々に行われていた。
三峰とは冬峰・華供峰(春峰)・補陀落夏峰の三つを指す。五禅頂とは秋に行われた修行で総禅頂ともいい、五隊に分かれて行ったので五禅頂といわれる。
冬峰・華供峰は主に日光連山の南の山々で修行が行われ、五禅頂は北の山々で行われている。夏峰は日光連山全体を経巡る修行であり、あまりの大難行のために天正年中にはすでに中絶している。
修行内容としては修験道に一般的な十界修行の他に、自化火や柱杵と呼ばれる日光山独特の修行が行われていた。これらの修行を経験することによって一人前の日光修験者として認められた。
江戸期には八十坊と呼ばれる日光山の僧侶達がこの修行を行っていた。現在でも春・夏・秋年三回の入峰修行が行われている。