白根山 (シラネサン)
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詳細
住所 | 栃木県日光市 |
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標高 |
県北西部、群馬県境にに位置し、日光火山群の最高峰で標高2578m。一般に群馬県の草津白根山に対して、日光白根と呼ばれる。
白根山は日光火山群中唯一の有史以来噴火の記録をもつ山で、近くは1873(明治6)年に灰を降らせたが現在は噴気孔もない。輝石石英安山岩からなり、長年の削剥作用のために山容は丸みを帯びていて、火口壁の内部も余り急ではない。
最高地点の奥白根山は県内はもとより関東以北の最高峰であり、山頂部は巨岩が聳立して豪快な山容を呈している。
深田久弥の『日本百名山』にも挙げられ、その評には、連山を抜いて一きわ高く豪然とそびえ、真に日光群山の盟主にふさわしい威厳と重厚をそなえた山容であるとみえる。
この火山の溶岩は主として西に流れ群馬県の片品川を堰止めて菅沼・丸沼を作っている。
また山頂の北部坐禅山との間には日光山中最高位(2215m)の沼である弥陀ヶ池がある。弥陀ヶ池・五色沼の周辺や稜線には、シラネアオイ・ガンコウラン・シラネニンジン・ヒメシャクナゲなど高山植物の群落がある。
登山口も数多く日光湯元を中心に白根沢コース・中曽根コース、金精峠から五色山を経るコース、菅沼・丸沼の中間から大日如来を経るコース等が知られている。