横川信夫 (ヨコカワノブオ)
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1901~1975年(明治34~昭和50)政治家。宇都宮市戸祭町生まれ。宇都宮中学校,第二高等学校を経て,東京大学農学部林学科を卒業。林野庁長官,参議院議員(全国区)1期,栃木県知事4期をつとめ,その間,法務政務次官,全国知事会副会長などの要職を歴任した。巨体ながら茫洋とした風ぼうから,親しみのある親分肌として衆望を集め,関係者の間では“仏の信やん”の愛称で呼ばれた。昭和34年に民選3人目の栃木県知事に就任するや,沈滞気味だった県勢を躍進させようと,県政推進のスローガンに「明るく住みよい豊かな郷土の建設」を掲げ,その具体的な推進方策として県民所得の増大,県民福祉の増進教育の振興の3本の柱を立てた。とくに昭和40年代には国内経済の高度成長の波に乗り,宇都宮市をはじめ県内7か所に工業団地を造成,後進的な農業県から農工両全の中進県へと脱皮,県民のふところ具合いも一躍好転,また自治,獨協両医科大学の誘致にも成功し,社会福祉の充実に大きな功績があった。現職中,病に倒れ,4期目の任期満了を待たずに辞任,翌年病没した。