将軍地蔵 (ショウグンジゾウ)
詳細
住所 | 栃木県さくら市 |
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駐車場 | なし |
源義家が奥州に進軍した際に鬼怒川釜ヶ渕の蛇に悪さをされ進めなかったので、宗円法師の祈りでこれを撃退した。するとそこに地蔵が出現したためこれを奉り勝山城を守護する寺院としてここに将軍地蔵院満願寺が建てられた。
室町時代のころ、この満願寺から日光二荒山神社にお参りにいった僧侶が無事お参りを終えて滝尾別所という所の谷川で休んでいたところ、空腹を感じたので近くの別所で素麺を一杯お願いしたところ、意地悪な山伏達がこの僧侶に無理やりたくさんの素麺を食べさせて気絶させてしまった。そこに別の僧侶が訪れ、やはり山伏達はむりやり素麺を食べさせようとしたが、この僧侶はそれを全て食べてしまい、日光中の素麺を食べつくして山伏達を降参させた。するとこの僧侶は将軍地蔵に姿を変え、気絶していた僧侶を連れてお寺に帰っていったという。
ここから「そうめん地蔵」(まんが日本昔ばなしの題材にも取り上げられた)の伝説が生まれ、日光の強飯式がおこったとも言われている。
戦国時代になりこの満願寺は焼打ちをうけて消失したが、江戸時代に再建され堂原地蔵堂として今にいたる。奥州街道の道中安全にご利益があると有名になり、境内には秋田や会津の商人達から奉納された石灯籠などがある。
県道125号(奥州街道・陸羽街道)沿いにあるが駐車場がないため、訪れる際は近くの勝山公園の駐車場を利用すると良い。