金井繁之丞 (カナイシゲノジョウ)
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詳細
住所 |
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1758~1829(宝暦8~文政12)年。機業家。
足利郡粟谷村の人。元来粟谷村は桐生機業圏に属し、農間に蚕を飼い精巧な工風に富む絹織物の産地であった。
繁之丞の青年期には高機が足利周辺にも普及しつつあり、足利織物もそれまでの自給的生産段階から脱皮する時期であった。
1786年(天明6)繁之丞は京都・西陣の紋工・小坂半兵衛と出会い紋織技術を習得する機会を得る。
彼は旺盛な研究心で染糸を用いて精巧緻密な花鳥・風景・人物などを織り出す「模様紋織物」を創案する。
また,毛織物を創織したのも当地では繁之丞が最初で、晩年には講習会を開いて自分の考案した秘伝を公開したりした。
粟谷神社の境内の機神神社は繁之丞と兄・仙右衛門が願主となって建てたものである。