白湯山信仰 (ハクユサンシンコウ)
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住所 | 栃木県那須塩原市 |
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白湯山は那須岳(茶臼岳)の八合目にある温泉の湧出地で、江戸時代から修験道の霊場として非常にさかえた山岳信仰の山である。
山開きは4月8日、閉山は8月4日で、作神として信仰された。登拝の先達は黒磯市板室本村の室井家の家長で、登拝者はまず室井家におこもりをしたともいわれる。
それから三斗小屋を経て登拝した。今もなお三斗小屋には数多くの白湯山信仰の名残りの石仏などがみられる。またオサワガケと称してまき銭をしながら登拝をしたので,
その銭を三斗小屋の人たちはひろって生計の足しにしたといわれる。その信仰圏は黒磯や大田原など県北から福島県の会津方面にまであった。
1856年(安政3)の開山日の4月8日には1008人の行者が登拝したという。その最盛期は文化文政期(1804~1829)であったという。
月山(茶臼岳)、白湯山、朝日岳を登ることを三山がけと称し信仰した。
宗海・五郎左衛門 が開いた道は三斗小屋宿を起点としたもので、登り口を三斗小屋口、または表口と言った。