宇都宮釣り天井伝説 (ウツノミヤツリテンジョウデンセツ)

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江戸の初め、宇都宮城では密かに3代将軍暗殺の計が練られていた。
東照宮参詣の際に将軍を迎える宇都宮城内に、大石を乗せた天井を何本もの綱で釣った仕掛けの湯殿を作り、圧殺しようという計画であった。
城下から腕利きの大工が集められ、命ぜられるままに普請を始めた大工たちは、仕掛けの完成までは決して城を出てはならぬと厳命された。

大工の中に与四郎という若者がいた。塙田村の庄屋の一人娘と恋仲であったが、城に呼ばれて以来、娘との逢瀬もままならない。
湯殿の完成後も与四郎が帰ることは許されず、思いが募りある嵐の夜、身の危険も顧みず城から忍び出て娘と会い、城内の一部始終を語った。
未明に娘が止めるのも聞かず、大工仲間の身を案じ城に戻ったが、不運にも夜の内に与四郎の不在は発覚しており、直ちに手打ちとなった。
残る大工達もことごとく手打ちになり、古井戸へ切り捨てられた。

その晩、娘の枕元に血まみれの与四郎の姿が現れ、無念を告げ消えていった。
与四郎の死を悲しんだ娘は、伝え聞いた城中の計をしたため、与四郎の後を追った。
娘の遺書により釣り天井の陰謀は露見し、首謀者は死罪となり、将軍は事なきを得た。

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