松野氏 (マツノシ)
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住所 | 栃木県那須郡那珂川町松野 |
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那須郡松野郷(現那珂川町松野)を領した中世土豪。「宇都宮系図」・「横田系図」によれば、宇都宮頼綱の次男頼業が松野氏の祖である。その三男義業(あるいは業義)が讃岐守七郎、その子篤業が松野右京亮と称したという。南北朝時代、1351年(正平6)、大関家清が松野・大桶両郷を勲功の賞として与えられたと「大関家譜」にある。松野氏は1455年(康正元)10月、宇都宮等綱から小河郷(現小川町)を与えられているから、宇都宮氏の被官となっていたと思われる。戦国時代になると、常陸の佐竹氏に属し、各地に転戦し、松野大膳亮は1595年(文禄4)佐竹義宣から松野の地706石を安堵されたが、1602年(慶長7)佐竹氏の秋田転封にともなって松野氏も秋田へ移り、本拠松野城も廃された。