鶏足寺 (ケイソクジ)
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詳細
住所 |
〒 326-0141 栃木県足利市小俣町2748 |
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照会先 | 鶏足寺 |
照会先電話番号 | 0284-62-0276 |
足利市小俣町にある真言宗慈猛派の本山。809(大同4)年東大寺の僧定恵が創建したと伝える。創建時の寺は、今の本堂の北方にあたる正頂山の中腹にあった。
定恵はここに坊を建て一乗坊と名づけ、一乗山世尊寺と称した。この寺跡は寺の窪と呼ばれている。3代天台座主円仁(慈覚大師)によって、寺の窪から現在の地に移され、仏手山金剛王院と号し、天台宗寺院としての基礎が確立した。平将門の乱のとき、藤原秀郷の要請で将門調伏の祈檮を行い、討伐後は藤原(足利)氏の帰依をうけて発展した。
広大な寺域からは平安時代の古瓦が出土している。世尊寺は鶏足寺と改称されるが、鎌倉時代に入り、1269(文永6)年ころ、真言宗の僧慈猛を下野薬師寺から迎え、衰微していた鶏足寺を再建したから、寺は天台宗から真言宗に改宗した。本寺は真言宗慈猛派の本山として、関東北に大きな教圏を確立したが、明治時代に入ると、廃仏毀釈の圧迫をうけて寺運は大きく傾いた。
国指定重要文化財「力王の太刀」「鶏足寺の印」の他、多数の文化財が残されている。