田村仁左衛門 (タムラニザエモン)

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住所

1790~1877(寛政2~明治10)年、近世末期の老農、名は吉茂という。
河内郡下蒲生村(現上三川町)の名主の家に生まれる。苗代が猪の害にあったことにヒントを得て、水稲の薄蒔き栽培法を発案し、長年の実験を経て水稲の播種量の適正化と畑作物の輪作体系の樹立に成果をあげた。
1841(天保12)年にその成果を『農業自得』として著わした。そのほか『農家肝用記』・『農業根元記』・『吉茂子孫訓・『農業自得附録』などの著作がある。彼の改良した農法は近世の集約的技術を発展させ、明治以降の「近代農法」への端緒を切り開いたであり、関東を代表する老農の一人といえる。
その子仁平も名主・用掛・戸長を勤め、勧業委員として地域産業の振興に貢献したが、曽孫八十二は、東京農学校を卒業後、農業巡廻員、巡廻教師を勤め上三川町へ帰郷後は町の信用組合の創設に関与したほか町長として町の発展に努めた。

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