葛生町 (クズウマチ)

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住所 栃木県佐野市

本県の西南部位置していた町である。東西6.1km、南北22.7km、面積91.66K㎡の南北に細長い。町の北部一帯は、足尾山塊と呼ばれる山地の中枢に連絡し、北端に最高峰1154mの氷室山がある。東西は、標高600m~300mの山嶺が塀立し、三方を山岳に囲まれた細長い平地は、南方に開けて関東平野へ展開している。遠い100万年の昔、この地方は海だった。海底に積った「ウミユリやフズリナ」が堆積して石灰岩層となりこれらは秩父古生層と呼ばれている。50万年前この地に人類が住んでいた。即ちこれが葛生原人と称するものである。原人の上膊骨や大腿骨を始め哺乳動物や両棲類、爬虫類、鳥類等の化石が数多く発見されており、100万年前の地球の謎、即ち大氷河時代のありさまを知る貴重な資料として、町の郷土資料館に展示保存されている。葛生の地名は古く(鎌倉時代1250年頃)新選六帖藤原為家卿の歌に、「わが恋は安蘇山本の青つづら 夏野を広み今さかりなり」とあり上古は、葛生地方を山本の里といい、この歌の「青つづら」は、青いつる草のことでクズ類が一面に生い茂っていたことから、葛生という地名がつけられたとも伝えられている。1955(昭和30)年に旧葛生町、常盤村、氷室村の1町2村が合併した。葛生町は、地理的、社会的条件から佐野市、足利市を中心とした両毛地区経済圏に属し、他市町が両毛機業を中心にその地位を築いてきたのと異なり、古くから我が国屈指の石灰、セメント、ドロマイトの産地として発展してきた町である。
2005(平成17)年2月28日に佐野市・安蘇郡田沼町と合併して佐野市を新設したため、廃止となった。

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