天明鋳物 (テンミョウイモノ)
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詳細
| 住所 | 栃木県 |
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下野佐野天明(古くは天命)において作成された鋳物。室町時代、西の芦屋釜と並んで「関東の天命釜」と称賛された程である。
現存する最古の天命鋳物は1321(元亨元年)年、銘の梵鐘で鋳物師は卜部助光である。
このことから少なくとも14世紀のはじめには天命宿には鋳物業を生業とする鋳物師が定住し製作に従っていたと考えられる。
一口に天明鋳物といっても多種多様で、作品には梵鐘・鰐口・銅祠・釣灯篭・擬宝珠・茶釜・仏像などに及んでいる。
また、鋳物師たちは集団をつくって独占排他的な営業をおこなっていた。
現存する慶長以前の天命鋳物をリストアップしてみると天命鋳物師たちの活動は下野一国のみならず常陸・下総・武蔵
さらに京都にまでおよんでいる。ちなみに栃木県内に現存する天命鋳物作品のうち慶長以前のもの13点、
同じく県外のもの6点である。一般的製造工程は、型づくりに始まり、型焼、中子作り、
中子削りとなる。つぎに、鋳型に炭粉を塗り鋳型を乾燥させる。つぎにユ(溶けた鉄)を流し込み、
出来上ると型をこわして、磨いて仕上りとなる。なお、鋳物師の身分制はきびしく親方―職人―働き―小僧の階級があった。
また、鋳物師たちは金神様への信仰も厚かった。




