稲荷川 (イナリガワ)
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住所 | 栃木県日光市 |
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日光市赤薙山の南西、小米平に発して、雲龍渓谷を穿ち、南東流して 大谷川に注ぐ、長さ8.6km、流域面積11.8平方kmの小渓流である。
女峰山、赤薙山の山腹を激しく下刻侵食し、山頂のすぐしたに急崖をつくって落ちこむ雲龍渓谷をつくった。
中流左岸には霧降高原があり、右岸では天狗沢を合流させている。下流左岸には外山の独立峰を臨み、右岸の段丘上には東照宮や輪王寺を乗せている。
両岸は軟弱なくずれやすい火山岩のため、両岸の崩壊が激しく、大規模な砂防工事が進められている。歴史時代に入っても、大洪水や土砂流出が相次いでいる。
名称の稲荷は、鎌倉時代に京都へ昇った高橋という持僧が夢のお告げで伏見稲荷を持ち帰り、川辺に稲荷神社を建てたことに始まるという。
左岸には女峰山神の田心姫命を祀るという滝尾神社があり、近くに池があって「酒の泉」と呼ばれ、酒造家に珍重されている。