華厳瀑及び中禅寺湖湖畔 (ケゴンノタキオヨビチュウゼンジココハン)
詳細
住所 | 栃木県日光市 |
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日光市中宮嗣。1931(昭和6)年3月、国指定名勝。
中禅寺湖畔の各地と上野島・白雲滝・華厳滝を含む大谷川の上流で、約166ha。
華厳滝は中禅寺湖の出口である大尻から東に0.5kmの所にあり、石英斑岩の侵食面を覆う男体溶岩にかかり、二荒山神社の境内である。滝の高さは100m、幅は上部で10m、滝壺の深さは20m。
主滝の両側に数条の小さな滝があるが、これは溶岩からしみ出したもので、これが全形を独特な美しい姿にしている。
白雲の滝は華厳滝の下の大谷川左岸の岩壁にかかる滝で、溶岩の間からしみ出したもので、滝の長さは42m、幅は5.5mである。
中禅寺湖は男体山の溶岩流によってできた堰止湖で、東西6km南北3km、面積は約1200haあり、もっとも深い所は上野島の北東で焼く170mであるから、華厳滝の底よりはるかに低い。湖水面は海抜1269m。南岸には八丁出島と称する半島があり、その北西に上野島という唯一の小島がある。
湖畔には伝説の地が多く、ミズナラとカエデ類にブナが少しまじる落葉樹林で、春の新緑と秋の紅葉(10月中旬)が美しい。中宮嗣にはオオヤマザクラの並木があり、5月中旬に満開になる。
中禅寺湖の東端から遊覧船が出ており周遊できるほか、貸しボートもある。西岸の千手が浜には北西から車で行けるほか、遊覧船でも行ける。
もともとこの湖水には魚類が住まなかったが、1873(明治6)年から魚類の放流が行われた。