那珂川県立自然公園 (ナカガワケンリツシゼンコウエン)
詳細
住所 | |
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照会先 | 栃木県境森林部県北環境森林事務所 栃木県環境森林部自然環境課 |
照会先電話番号 | 0287-23-6363 028-623-3211 |
那須烏山市、茂木町、市貝町にわたる那珂川沿岸の約3000haからなる地域をいう。1967(昭和42)年3月10日県より指定を受けた。関東を代表する鮎が釣れる清流・那珂川が栃木県と茨城県の間に連なる八溝山地をまたいで流れる那珂川周辺が栃木県立那珂川自然公園に指定されている。特に注目されているのは、烏山南部より茂木町を流れる流域である。烏山町(現那須烏山市)南部荒川合流点付近までのこの川は比較的平坦地をほぼ南北に流路をとって南に流れているが、この合流点付近から急に北西~南東方向に流路を変え、両岸に急崖をもつ深い谷をつくる川となって流れている。烏山南部より茂木町の那珂川流域一帯は、火山角礫岩やギョウ灰角レキ岩等の地層からなるが、那珂川は、これらの地層の硬軟をぬって浸食し複雑な谷や流路を形成し、ところどころに独得の景観を見せている。特にこの川の両岸には、かつての火成活動によってできたアンザン岩やリュウモン岩の溶岩や岩脈が浸食でとり残されて200~300mの山となって川岸にのぞみ、特異な美しさを添えている。大瀬の鎌倉山はその代表ともいうべきものである。川岸から直立した高さ150mあまりの断崖、ふもとを流れる那珂川が急に大きくわん曲し溪流となり、雄大な山水美をみせ、那珂川随一の景観といわれている。この川も、下流の河井・飯野付近にいくと川幅も広まり、河岸には小規模な河岸段丘も多くなり、小集落が点在するようになる。那珂川には、逆川をはじめ、いくつかの小河川が流れ込んでいる。それらの河川にも、規模は小さいが美しい溪谷が見られ、急流や滝などもいくつか見られる。馬門の滝(断層の滝)白糸の滝(侵食量の差による滝)などはよく当地では知られている。