興雲律院 (コウウンリツイン)
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詳細
住所 | 栃木県日光市321-1661萩垣面2404 |
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照会先 | 興雲律院 |
照会先電話番号 | 0288-54-0260 |
1729(享保14)年開基による天台安楽律法流の名刹。安楽律は天台律宗ともいい、江戸初期の叡山において、妙立・霊空・玄門の三大和尚が、戒律の兼学を首唱した天台教学の刷新派。
開山の玄門和尚は、東叡山輪王寺一品公寛法親王(日光山58世)の発願と外護をうけて「興雲律院」の清規を開いた。
「摂僧大界」・「不許葷酒入山門」と刻んだ碑から結界に入ると、閑寂の新天地。
竜宮造り唐様、素木の「鐘楼門」の袴腰は白い漆喰で塗りあげられて、律の寺らしい潔白感に溢れている。「聞薫閣」の額は公寛法親王の染筆。
本堂の本尊は弥陀来迎三尊仏で、脇侍の観音は両手に蓮台を捧げ、勢至は合掌した跪坐の姿勢。東叡山御学問所から迎えた気韻の高い法体である。
「戒光院」の額は、同じ公寛法親王の親筆で、法親王がこの寺の創建に寄せた発願の愛情を脉々と伝えている。
境内には、大蔵経800巻を納める白亜・方形造りの「覚宝蔵」・一間社流造りの「三天堂」など優れた建造物がある。
毎年正月14日の「越年祭」・旧暦8月9日の「ぜんそくのへちま加持」・11月9日の「三千仏名会」など、いずれも独特の年中行事には、近隣からの信者の参詣も多い。