長岡横穴群 (ナガオカヨコアナグン)
詳細
住所 |
〒 320-0004 栃木県宇都宮市長岡町550 |
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宇都宮市長岡町。凝灰岩から成る丘陵の斜面に蜂巣のようにくり抜いた横穴墳である。
長岡百穴古墳とも呼ばれているが、現在は52穴が南を向いて開口している。
それぞれに羽子板形の玄室・長方形の玄門・八字形または台形の前庭部をもつ。
奥壁と前壁はアーチ形、側壁はカマボコ形であり、ほぼ垂直に削られている。
玄門の表側には扇石をはめ込むための切り込みが残るものもある。
各横穴には、後世の作である観音像が刻まれている。
長い年月の風化と室町時代後期の仏像彫刻および近年の観光名所化によって破損が著しいため、原形を留めるものは全くない。
この横穴群の造られた時期は明らかではないが、全国的に横穴群が広がった7世紀前半と位置づけるのが適当であろう。1955(昭和30)年7月26日栃木県指定史跡。