ヒイラギ (ヒイラギ)

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住所 栃木県

モクセイ科の常緑亜高木で、葉の縁には先がするどい棘になった鋸歯(ぎざぎざ)があり、そのため疼木という。疾ぐとは痛むの意味。しかし、古木になると枝先の葉は全く鋸歯のないものがある。秋、白い花をつけ、モクセイに似た香りがする。雌雄異株。県内数ヶ所に自生があり、黒羽町付近は分布の北限であろう。
本県にはヒイラギの大木があって、そのうち4本が県指定の天然記念物になっている。

【船生のヒイラギ】
塩谷郡塩谷町船生。1961年(昭和36)12月8日指定。樹高11.7m・目通り周囲2.95m・枝張り東西南北とも14.2m・推定樹齢950年。氏神である稲荷神社の神木として約950年前に献木されたといわれ,2mほどの盛土の上に独立して立っている。全形が傘状にひろがり、コケむした太い枝にはカヤランの着生が多い。小枝の先が少しいたんでいるが、開花時には50mほど離れても芳香がただよう。

【小貫のヒイラギ】
茂木町小貫。1966年(昭和41)8月23日指定。樹高10m・根元周囲2.7m・枝張り東西10m南北9m推定樹齢250年。屋敷林のスギ林の中にあり、根元で9本の枝に分かれ、太いものは周囲が96cmである。全体として半円形に枝先が広がる。

【片田のヒイラギ】
黒羽町片田湯殿御霊神社境内。1967年(昭和42)10月20日指定。樹高11.6m・胸高周囲3.75m・枝張り東西15.3m南北10m・推定樹齢700年。孤立した木で四方によく伸びている。県内第一のヒイラギの巨木で、この木から前項の船生のヒイラギを推定すると300年ぐらいであろうか。

【船越薬師堂のヒイラギ】
田沼町船越。1971年(昭和46)6月25日指定。樹高6.4m・地上60cmの周囲2.14m・枝張り東西10.6m・南北10.lm・推定樹齢250年。境内の南向きの土手の上にあるため、全体として南向きに枝を出し、斜面にのしかかるようになっている。あまり姿はよくない。指定当時、樹勢は盛んで、多数の果実をつけていた。

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