ケヤキ (ケヤキ)

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ニレ科の落葉高木。本州の各地に分布。ケヤキ木、つまり顕著な木の意味から
ケヤキとなったらしい。それほど大木となり、よく目につく木である。
昔から硬い良材の代表とされ、家や社寺の建築に使われた。
武蔵野の農家を囲むケヤキの防風林は、四季の風物詩でもあったが、
本県でも今は大木はほとんど天然記念物として残っているくらいである。
県指定のものは以下などである。

【智賀都神社境内のケヤキ】
2本。宇都宮市徳次郎。1954(昭和29)年9月7日指定。
樹高2本とも40m・目通り周囲東の株8m・西の株7.3m・推定樹齢700年。
宇都宮から日光へ向かう国道119号線の右側にあり、西側の株は天を摩し、
東側の株は天を受けるように枝を広げている。この神社は光仁天皇の778(宝亀9)年
6月20日に日光山神社から勧請(神社の霊を移し祠ること)したものという。

【八幡宮境内のケヤキ】1本。益子町北中。1955(昭和30)年7月26日指定。
樹高18m・目通り7.2m・推定樹齢800年。元は2本だったが台風の影響で1本が倒壊
する。
この神社は京都の石清水八幡から勧請し、1157(保元2)年8月15日に神殿を建て、
その時、本殿の前の東西に神木としてこのケヤキを植えたものという。

【九石のケヤキ】1本。茂木町九石。1956(昭和31)年6月15日指定。
樹高18m・目通り周囲7.3m・枝張り東西14m南北15.3m・推定樹齢800年。
九石は1698(元禄11)年8月27日、旗本梶川与惣兵衛照元の領地となって以来、
梶川が領地巡視の際には、この木の下で休み、まれに見る大木であると
推称してからは、以後「この地を大木の下と称せよ」と命じたという。
茂木から烏山への途中、大瀬に分かれる路傍の北側にあって、遠くからこんもり
と茂って見える。この木の枯れ枝を拾って燃やせば火傷をしないといわれ、
また、枝を門にかけておくと、病気にかからないともいわれている。
太い幹は途中で枯れていて中は空洞になっている。高さはないが、太く実に
巨木の感がある。

【仏生寺のケヤキ】2本。真岡市南高岡仏生寺参道両側。
1959(昭和34)年11月27日指定。
樹高ともに30m・目通り周囲甲5.6m乙5m・推定樹齢700年。山門に向かって右を甲、
左を乙とする。両樹とも天をいだくようによく枝を広げ、特に乙樹の茂みが濃い。
参道の手前から見ると、両樹が大きいので、山門が小さく見える。
この寺は日光開山の勝道上人の誕生の地といわれ、県指定の史跡であるが、
現在無住で、本堂もかなりいたんでいる。

【安楽寺のケヤキ】1本。茂木町北高岡。1962(昭和37)年1月9日指定。
樹高17m・目通り周囲5.5m・枝張り東西南北とも18.5m・推定樹齢600年。
寺の火災によって建物側の枝をかなり失っているし、高さもそれほどではないが、
根元の太さは偉大である。この寺の創建は737(天平9)年であると伝えられて
いる。また、1406(応永13)年4月、益子町大沢の円通寺の開祖である良栄上人
の法弟、性空上人の再興であるといわれている。
ケヤキが植えられたのはその頃であろう。 

【佐久山のヤケキ】1本。大田原市佐久山長宗寺境内。
1968(昭和43)年3月12日指定。
樹高21.5m・目通り周囲7.53m・推定樹齢800年。東西南北約23mに枝を広げている。
幹は地上2.5メートルまでは根元にむかって太くなり、多数のコブがある。
また、地上8メートル付近までは枝がなく、それより上四方に半円球の形で枝を
広げている。現在も樹勢旺盛で、近くに住む人たちは、このケヤキの葉の茂り方
いかんによって、その年の収穫豊凶を占っている。

【勝願寺の地蔵ケヤキ】1本。鹿沼市油田勝願寺境内。
1972(昭和47)年10月24日指定。
樹高14m・胸高周囲5.9m・枝張り東西13m・南北14m・推定樹齢600年。
参道右側の入口にある。幹は2~3本の株から出た茎がくっついた
ようにも思われるが、全体が傘形の盆栽状で、下部の姿が奇である。
幹の内部は完全に空洞化し、あたかも数本の木がくっついたように見えるが、
一本の木からできている。この空洞内には二体の小さい地蔵が祀られてる。
この地蔵は約270年前に、この穴で女乞食が子供を生み、ここで死んだのを
弔ったものという。

【円宗寺のケヤキ】1本。壬生町上稲葉円宗寺境内。1974(昭和49)年2月19日指定。
樹高40m・胸高周囲8.72m・枝張り東西19m南北18.8m・推定樹齢600年。
地際で南北2本の株がくっついたものである。平均直径から計算すると
胸高周囲は南株4.6m北株4.12mとなる。樹高は両株ほとんど同じである。
遠くから見ると全体は両手を広げたように四方に斜めに伸びる。
樹高が高いので全容は堂々として立派である。

【丸嶽神社のケヤキ】1本。佐野市田沼町。1974(昭和49)年8月20日指定。
樹高33m・目通り周囲7.35m・枝張り東西19.7m南北25.3m・推定樹齢700年。
北側を除きスギ林に囲まれていて、枝張りは広くない。
小枝は全体的に南側によく伸び、幹には円形状のこぶが数多く盛り上がっている
ので「こぶケヤキ」と呼ばれている。

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