村上英俊 (ムラカミエイシュン)
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住所 | 栃木県大田原市 |
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1811~1890(文化8~明治23)年日本におけるフランス学の始祖といわれる。下野国佐久山(現大田原市)に生まれる。宇田川榕庵(津山藩侍医)に蘭学を学び佐久間象山と親交を結ぶ。象山のすすめでフランス語を学び、嘉永7年、仏・英・蘭の『三語便覧』3巻刊行。ついで『仏英訓弁』『五万通語』『仏蘭西詞林』『英語箋』を相次いで刊行。これらは何れも辞書と対訳語集であった。
1859(安政6)年幕府の蕃書調所の教授手伝に任命され、フランス語の辞書の編集にあたる。
7年間を費し『仏語明要』4巻出版。3万5千余の仏語を収録した本格的辞書である。
1867(明治1)年、江戸深川に達理堂という私塾を開き洋楽論義を行う。全国から門人が集まり、履修者は数百人に達するといわれた。
1870(明治3)年『西洋史記』全10巻を出版。
1882(明治15)年門弟の浜尾新(東京帝大総長、文部大臣、子爵)加藤弘之(東京帝大総長、学士院会長、宮中顧問官)の推挙により東京学士会員となる。1885(明治18)年レジオン・ド・ヌール勲章が授与された。日本で最初の受賞者である。
2008(平成20)年10月9日に顕彰碑が生誕地の佐久山に建てられた。